おっさんが動画配信(VOD)について考えてみた。

 
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映画・ドラマ・アニメ・音楽と私達の生活に無くてはならないものになったサブスクリプション。とくに今回は動画配信VOD(ビデオオンデマンド)について、或るおっさんがおっさん的目線で考察してみました!

もはや複数契約が当たり前!?

サブスクリプションサービスが世の中の当たり前になって、いったいどのくらいたったのだろうか?いつの間にか我々の生活には動画配信や音楽配信などのいわゆる“サブスク”が無くてはならないものとして存在している。

今や日本いや、世界のベーシックコンテンツになったサブスク。複数の動画配信(VOD)を契約している方も多いだろう。

私の家でもNETFLIX・Amazon prime・ディズニープラスに入っている。

昔はそれにくわえてHuluに入っていたが、さすがに多すぎるということで、これは外した。

代表的な動画配信(VOD)サブスクと料金はこちら!

映画と海外ドラマ、たまにアニメなどを見ているが、見るべきタイトルが多すぎて、見きれていないのが現状だ。

あふれるコンテンツの海で溺れているような状況。はたしてこれは健全な状況なのだろうか?

動画配信は本当に便利!

最初から否定で入ってしまったが、動画配信が本当に便利なのは皆さんもご存知のことだろう。

映画の話題作も半年と待たずに配信されるし、海外ドラマも基本的に全話配信されているので続きをすぐ見られる!

履歴によってリコメンドされるシステムも素晴らしい!(サムネイルも個人によって変わる!)

時間さえあれば、幸福な半引きこもり生活を謳歌できる。若い頃の自分に教えてあげたい夢のような生活だ。

価格はどうなのか?

私の場合はNETFLIXが月990円、AmazonPrimeが月500円、ディズニープラスが月990円で合わせて2480円になる。映画一本と飲み物代くらいか。

当たり前だが、使えば使うほどお得になる。

おっさん世代はTUTAYAで映画のDVDを5本1000円で1週間レンタルして映画を観ていたのだから、コスパ・タイパ両面で非常に優秀なのだ。

配信期間、過ぎちゃう問題。

じつは映画に関しては配信期間が決まっていて入れ代わりでラインナップが変わる。

いつでも見られるとたかを括っていたら、いつの間にか消えているというのを経験したことがある。

まあ、タイトルの量が多いので『違うの見るかぁー。』ぐらいのことなのだが…。

でもこれって、ほぼみんな同じような映画見てるってことだから、『なんだかなぁ。』って思ってしまう。とくに自意識高めの中2病をこじらせたサブカルおっさん世代は嫌だろう。

……つまり私が嫌なのだ。

いつか見ようが多すぎる。

冒頭でも書いたが、最近の傾向では“いつか見よう”が多すぎて見られていない。

仕事中の作業用YouTubeもラジオもあるのに、家に帰ってから漫画や本やTV。それにくわえて動画配信のコンテンツが重くのしかかる。見たいもの読みたいものが過多になっているのは私だけの問題ではないはずだ。

消化するために動画を倍速で見ている人も多いらしい。なんか本末転倒感があって、私はやらないが。

映画館での原体験。

映画が好きで中学生の時から見たい映画があったら住んでいる西葛西から東西線で銀座や新宿まで足をはこんだ。

個人で行くのはもちろんのこと、友人とも家族とも、彼女ができたならデートでも、映画。

中でも1番通っていたのが、有楽町マリオン。当時はシネコンなんて無かったから、映画館が何館か入っているマリオンは特別な場所だった。

一階の吹き抜けから映画館のあるフロアまでエレベーターで上がる。そのエレベーターには天井に星図があり、上昇すると照明が少し暗くなり頭上の星座がひかりだす。そんなギミックが『あぁ、映画を観にきたのだなぁー。』っとテンションが上がった。

映画館に入ったらプログラムを買い、新作映画のチラシをありったけプログラムに挟み込む。

私の兄はチラシをコレクションしていたので、私も自然とチラシを持ち帰る習慣があった。家に帰ってプログラムや持ち帰ったチラシを見る時間も好きだった。

そしていざ座席に座ると、ブザーが鳴り、場内がゆっくりと暗くなる。

大きく映されたスクリーンにまずは煙草のCM。マルボロやラッキーストライク。(今では考えられない!)迫力と音響に圧倒されて、ここでも改めて『映画、観に来てるんだな、オレ。』ってテンションが上がる。

その後はまた少し場内が暗くなり、近日公開作や次回公開作の予告編が何本か続き、いよいよ本編が始まる。

この流れ。この流れ込みで”映画を観る”ということだった。

映画館の持つ非日常感。暗い場内と大きなスクリーンからの迫力と臨場感。そしてそれらによる多幸感。

若い頃の自分がいたら、『オイ、おっさん!忘れちゃったのかい?映画館で夢中で観てた頃のあの感覚!』って言うだろう。

動画配信は確かに便利なのだが、忘れてはいけないこともある。

映画と映画館に対するエモーショナルなあの感覚。

まとめ

動画配信と映画館についてはそれは別物とする向きも多いだろう。

しかし、競合として同じ牌を奪い合っていることは間違いない。それを別物とすることにいささか不自然さを感じる。

あの映画館の感覚を忘れて、手放しで喜べない我々おっさん世代は、じつは映画館の原体験もあり、動画配信の利便性をともに享受できる幸せな世代なのかもしれない!

 
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おっさんは動画配信も映画館もどちらも大好きなのでした!
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