試着するもしないも自由だが…。
若い頃よりおっさんになった今のほうが試着に対しての重要性が高くなった。昔は良くも悪くも向こう見ずで、試着をせずに購入してサイズが合わなくてパツンパツンなんてことがよくあったが、今では試着至上主義になっている。
試着するもしないも自由だが、お小遣い制のおっさんは特に無駄な買い物は避けなければならないし、わがままな自分の体型とも相談しなきゃならないので、おっさんの試着は必須だといえる。
シチャクシロオジサン
娘たちとショッピングモールに行くと口を酸っぱくして言う「それ、試着しないの?」「まぁ、試着してみなよ。」「試着してから決めな。」
シチャクシロオジサンの登場である。何度も辛酸を舐めてきたシチャクシロオジサンはしつこい。試着無頼派の若者達にとってウザい鳴き声をはっする。
…試着無頼派ってなんだよ。
ネットショッピングでの失敗
皆さんはzozotownや楽天・アマゾンで服を買い、失敗した痛い経験はないだろうか?サイズ違いはもちろんのこと、思っていたより素材がちゃちかったり、ストレートに似合ってなかったり。
安すぎる!と思って買ったらパチもんだったり。
最近のネットショッピングは以前買った服のデータなどが表示されるシステムや返品可能商品の充実で昔よりも断然使いやすくなった。しかしその便利さの前には数多くの失敗談が蓄積されていた事を忘れてはならない。屍累々なのである。
あのピタピタのZOZOスーツが廃止となった。自分で写真を何枚か撮ったりする初期段階の設定が大変で、手に入れても半数近くの人が途中で挫折。ますます試着は重要だと感じさせる。
サイズ感問題
ブランドによってサイズ感が違うことがある。同じLサイズでもブランドによって大きかったり、小さかったり。
「そうそう、ここのLは小さめなんだよね。」って
…そもそも、「ここのL」ってなんだよ。統一してほしいもんだ。
そして昨今のオーバーサイズ流行。決して嫌いではないが、猫も杓子もオーバーサイズ。ある程度流行の栄枯盛衰を見守ってきたおっさんにとって、ずっと着れるものが欲しいわけで。
おっさんは間違いなく今季の流行りを気にしないのである。
服は立体
例えばオーダーメイドのスーツを仕立てる時、生地を選び、体のサイズを図り、仮縫い時に体に合せて微調整を行い、本縫いして試着。場合によってまた微調整をする。
いろいろ手間も時間もかけるわけで、それが吊るし(既製品)のものだからといって試着をしないのは道義的にどうだろうかと思う。
つまり本来、服を買う時の工程をいろいろすっ飛ばしているんだから、試着ぐらいしたほうが良いという考え方だ。
そして服(とくにシャツやジャケット)は立体物であり、とにかく着てみないとわからない。
試着のデメリット
ここまで試着の大切さを考察してきたが、試着のデメリットも考えてみよう。
- 時間がかかる‥通常の買い物よりも当然時間がかかる。家族で買い物が多いおっさんにとって肩身が狭い。
- 気を使う‥店員や他のお客さんに対してもそうだが、もし買わなかったらと考えると罪悪感を感じる。
- 服を汚さないか心配‥おっさんの謎の汗や謎の匂いはおっさんが思っているより強い。
以上の3点がデメリットととして考えられる。
最後の”服を汚さないか心配”に対しては対策として、インナー作戦がある。冬場はヒートテック、夏場は冷感インナー(どちらも体の線が出るくらいジャストなもの)を着ている状態で試着すると汗と汗による匂いは気にせずに試着できる。
余談ではあるが私はこの方法で本来試着を試しずらい、というか試着NGなTシャツやスウェットを試着させてもらったことがある。もちろん、店員さんのOKをもらってだ。
店員さんも「下にインナーがあるからまぁいいか。売りたいし。」的なマインドなのだろう。もちろんこれを頼めるのはおっさん特有の厚かましさと店員さんとの瞬発的な関係構築が必須である。
試着のデータから考察
ネットで買い物が完結する昨今、服を買う時に試着する人はどのくらいいるのだろうか?
株式会社fitom
このデータは20代〜30代の女性500名を対象にしたデータではあるが、試着を必ずするが22.6%時々するが47.8%で、買い物する人の7割近くの人が試着をするようだ。じつはなかなか多くの人が試着をしている結果となった。そして、
株式会社fitom
試着をしないことで7割近くの人が失敗・後悔をしているようだ。やはり試着は重要なのである。
株式会社fitom
店頭で試着することに抵抗を感じている人は63.0%!女性のデータなのでおっさん世代はもっと数字が低いと思われる。おっさんの試着に対してのハードルは低い。
株式会社fitom
まとめ
ネットショッピングで失敗する人の多さ、服によってのサイズ感の違い、服は立体物であり着てみないと細かいところまでわからないことなどを考えると、結論はひとつ。
やはり試着は重要なのである!
これはおっさんでなくとも老若男女問わず、服の買い物で失敗したくなければ、時間をおしまず試着をするべきである。
参考記事
株式会社fitomのプレスリリース(2019年12月3日 10時03分)イマドキ女性たちの「お買い物の本音」調査。店頭で…