音楽サブスクについて
或るおっさんにとって、現在の音楽サブスクは夢のようなサービスである。定額1000円以下で聴き放題。いろんなハードで共有できる。プレイリストも凝って作れるし、シェアもできる。若い頃の自分には想像もつかない便利さだ。
おっさんの音楽ソフトウェア遍歴は レコード ➡ カセットテープ ➡CD・MD ➡ iPod・USBときて、現在の音楽サブスクに繋がっている。婚姻に例えるならすでにバツ4である。
音楽サブスクの代表的なものには、Spotify・Apple Music・Amazon Music・AWA・LINE MUSIC等がある。皆さんはどの音楽サブスクを利用しているだろうか?
2023年現在の代表的なサブスクはこちら!
【2024年12月最新】本記事ではAmazon Music Unlimitedや楽天ミュージック、Apple Music…
ちなみに私はAWAを利用している。曲数や邦楽に強いところが良い。MADE IN JAPANだし。他の音楽サブスクにもそれぞれまた違った利点があることだろう。
最大の利点は?
私の家では毎年何度かキャンプに行く。キャンプ場や行き帰りの車の中で力を発揮するのが、音楽サブスクの最大の利点だと思う。
キャンプ場ではあらかじめダウンロードしてある曲なら電波状況を気にせず、オフラインで聴ける。
屋外で使用する際のBluetoothスピーカーも昔のものと比べると格段に音も良いし、コンパクトでデザインも良いものが多い。
ちなみに我が家のBluetoothスピーカーはこれ!
BOOS Bluetoothスピーカー 炎音 HNB-RS1 [HNBRS1] 価格:4,780円 |
行き帰りの車中では家族全員、聴きたい曲がそれぞれにあり、助手席の妻がApple MusicでDJをやってくれる。『次は私の曲!』『ママ、あれかけて!』などなど、わちゃわちゃしながら目的地にむかう。
妻や娘達が最近聴いてる新しい曲を聴かせてもらうのも良い感じだ。
ブランキーが聴きたい!
サブスクの唯一にして最大の欠点として挙げられるのはブランキージェットシティが聴けないことだ!
ブランキージェットシティは我々おっさん世代にとって特別なロックバンドである。2000年7月に解散したスリーピースの不良パンクロックバンド。20代前半の頃、夢中で聴いていたおっさん世代は多いはず。少なくとも私の周りでは男は8割がたハマっていた。
ブランキーは漫画でいうとクローズやWORSTを読むような感覚で、本当の不良や不良に憧れているすべての人達に刺さるバンドだ。また、バイカーにもファンが多いことで有名だ。のちにこの系譜はミッシェルガンエレファントに受け継がれる。
今でもカルト的な人気を誇っているこのバンドを音楽サブスクで聴けないのはかなりイタイ…。
何故サブスク解禁しないのだろうか?権利関係なのか?3人の意向なのか?
もう解散して20年以上たつのだから解禁を心より望んでやまない。
他にもTHE BLUE HEARTS・ハイロウズ・クロマニヨンズやマキシマムザホルモンといったエッジの効いたロックバンドが音楽サブスクでは聴けないのである。
CDを買うということ。
CDを買う。もはや、いにしえの儀式的な行為なのかもしれない。そのうちCD購入にシルバー割り引きが適用される世界になるのかも。
しかし私には忘れえぬ思い出が、そこにはある。
1994年頃、地元の西葛西から地下鉄東西線に乗り、高田馬場で降りる。私の高校時代の通学ルートだ。だいたい50分くらいの電車通学。
当時、高校生でお金の無かった私は古本屋の中古CDコーナーやレンタルCDの型落ちワゴンセールのCDを買っていた。“2泊3日OK!”のシールやバーコードシールを丁寧に剥がすのも嫌いじゃない作業だったが、大半は上手く剥がせなかった。(とくに万引き防止の謎の銀色のシール!)
少しお金がある時は、高田馬場のレコファンで中古CDや輸入盤を買っていた。当時レコファンは主要な駅には確実にあり、そのCDの安さは群を抜いていた。
そして、これは買わなきゃっていうCDがあるときは、新宿のTOWER RECORDまで学校帰りに高田馬場から新大久保を抜け、歩いて購入しにいった。節約のためだ。
とにかく音楽が好きで、自分の部屋の3段カラーボックスをCDで埋めることを密かな目標にしていた。
音楽の情報元はTOWER RECORDのフリーペーパー『bounce』やTVKテレビの『ミュージックトマト』、高3ぐらいの時にはJ-WAVEの『Tokio hot 100』であった。
そこで仕入れた情報をもとに少ない小遣いでCDを買った。たまに、少し背伸びして“ジャケ買い”ってのもしてみた。
学校帰りにTOWER RECORDでCDを買い、bounceを見ながら帰りの車中で、買ったCDに対して、いろいろと想いを巡らす。
CDのパッケージを開けてみたり、(輸入盤のCDの開けにくさよ!)難解なライナーを読み込んでみたり。
ときにはもう待ちきれずに、コンパクトCDプレイヤー『DISCMAN』で買ったCDをすぐ再生して聴いたりした。20枚くらいディスクが入るCDケースも懐かしい。
買ったCDを聴いたところ、思ったより良くないハズレの時もあったが、少ない小遣いで買ったCDだから、それでも何回も聴いてみて、良いところを探す。そんなのも通過儀礼の1つである。
地下鉄東西線での50分間は本当に心弾む思い出だ。
そう、私にとってCDを買うということは、高校時代のこういった思い出も込みでのことなのだ。
皆さんも同じような経験があるのではないだろうか?
まとめ
音楽サブスクはとにかく便利だが、CDを買った時の気持ちや情熱までも捨てたくはない。
新しい技術を享受しつつ、たまには思い出して欲しい、CDを買ってた頃の自分を。