或るおっさんと家族との違い。

 
SHING
『みんな違って、みんないい』って言葉がありますが、今回はおっさんと家族との3つの相違点を語ってみました!

笑いのツボ

先日、家でテレビを見ていたら、白髪のおじいちゃんがアナコンダに首を絞められて、スタッフがあわてて止めに入る画像で不謹慎にも笑ってしまった。ムツゴロウさん追悼番組での事だ。嫁と娘達はシラっとした感じ。面白いのは僕だけであったようだ。ムツゴロウさんは僕のツボだ。

他にも野性爆弾クッキーのコントネタのベンジャミン・ボーナスがツボだったり、ジェラードンの握手会のコントがツボだったりする。どちらも何を見せられてんのか。って感じのコント。好きなのは家族で僕だけのようだ。こういった事が多々ある。どうやら笑いのツボが家族とは異なるようだ。

もちろん、笑いどころがちゃんと一致する時もあるのだが、基本、少し家族とズレている。

最近ではアマゾンプライムで見たホラー映画『ミッドサマー』で唐突にツボに入った。登場人物達は謎のコミューンの人達に次々と酷い目にあうのだが、どうゆう状況だよ!って感じで笑ってしまった。酷い状況を笑ってしまうのは自分でもどうかと思う。

おもえば、若い頃から誰かが真剣に怒っていると笑うまではいかなくても、ついつい興味深く見入ってしまう癖がある。

若い頃ならともかく、とうを過ぎたおっさんが、変なタイミングで不気味にニヤつくのは避けたほうが良いのだろうが…。

『電車or車』問題

家族との相違点の2つ目に、休日に出かける時『電車or車』の問題がある。

僕は昔から長距離の通勤や通学が多かったので電車での移動は苦ではない。むしろ車内で人間観察したり、本を読んだり、音楽を聴くのは好きなほうだ。しかし嫁と娘達は違う。

できる限り電車には乗りたくないらしい。1時間以上の電車移動は有りえないそうだ。おまけに人混みも大嫌い。気持ちは分からなくもないのだが、結構頑なに電車嫌いなのだ。

そうなると必然的に休みの日には車で行けるところに出掛けることになる。駐車料金の高い都心には行かなくなり、大型駐車場のあるショッピングモール・イケア・コストコなどになる。マイルドヤンキー的な休日。

もういいおっさんなので、人が集まる渋谷・原宿・新宿・池袋などに行かなくても良いのだが、たまに自分が知っている街並みがその後どうなっていったのかが知りたくなる。

街の変遷、そして新しい施設や店。そんなのをブラブラ歩きながら楽しむ休日があっても良い。電車なのでお酒も飲める。

もちろん、車で出掛ける利点もある。とにかく気軽で肩の力が抜けるところだ。車移動は職業柄(ドライバー職)慣れているので、精神的、肉体的に凄く楽なのである。当然その日の疲れ方が格段に違う。

子供達の事や疲労度を考えるとやはり車で出掛けることが優先になるのは仕方ない。でも、おっさん的には飲み歩きができるので、たまには電車で出掛けたい。孤独なおっさんが都心部の立ち飲み屋にいるのはこんな心境からなのだろう。

恥ずかしいの度合い

家族との相違点の3つ目は恥ずかしいの度合いが違うというものだ。

居酒屋でちょっと大きな声で店員さんを呼んだりすると、家族からは『ちょっと〜!』と言われる…。声デカめおっさんは家族受けが悪い。

それ以外でも、何年か前に夏フェスに行った時、1人でスカの2ステップを踊ったら、家族に引かれ、下の娘ちゃんからは『お願いだからやめて。』と言われてしまった…。踊るおっさんも、一緒にいて恥ずかしいようだ。

そう、おっさんは恥ずかしさのパッキンがイカれている時がある。その度に家族からのツッコミが入るのだ。

世代の問題なのか、それとも個人の問題なのか検討もつかないが、僕には歳を重ねても、楽しめる時には馬鹿になって楽しみたいってマインドがある。そして少なくとも自分の周りにはそんな大人が結構いた。憎めない、みっともないノリの大人達。

音楽を大音量でかけて踊る六本木のミュージックバーで何年も働いていたからなのかもしれない。僕はいくつになってもハイロウズの『不死身のエレキマン』の歌詞みたいに”朝まで踊れる男”でいたい。

“恥ずかしいの業”を背負ったおっさん。少しでも共感する人がいれば嬉しいのだが。皆さんはどうだろうか?

……って”恥ずかしいの業”ってなんだよ。

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